大阪みどりの百選

84.水間観音とその周辺 貝塚市
天台宗別格本山。山号:龍谷山。水間寺とも称される。天台宗 別格本山
寺伝によれば、天平年間(729年−749年)に聖武天皇の勅願により行基が開創したものという。江戸時代には岸和田藩主岡部氏 (藤原南家)の帰依を受け、寺運は隆盛した。現在の堂宇は江戸時代後期に再建されたものである。
病床の聖武天皇の夢に現れた観音菩薩を求め、行基が2つの川が合流する「水間」にやってくると(ここは近木川-こぎがわ-と支流の秬谷川-きびたにがわ-に挟まれた土地)観音の化身である16人の童子に遭遇、誘われて滝に向かうと竜神が現れ聖観音像を授けられたと伝わっている。 その滝は、現在の本道の裏を流れる小川にあったらしく、「聖観音菩薩出現の滝」と言う
1925年に参拝客を運ぶために「水間鉄道」が開通した。

何回も参拝しているので、いろんな季節の写真が混ざっています。
2010.1.1初詣
水間寺への初詣は、毎年の恒例行事。今年は厄除橋が工事中なので迂回して参拝することになった。
例年になく寒くて風の強い日でした。
改装された厄除橋

本堂
水間寺は、龍谷山と号し、聖観世音菩薩が本尊、天台宗の寺院。僧行基が畿内に建造した49寺院の一つとされ、厄除け、縁結びにご利益が有ると言われています。現在の本堂は文化2年(1811)岸和田藩主岡部公により建造。
本堂
昭和36年、今東光和尚63歳の時に水間寺の住職を勤められました。その後和尚は67歳で権大僧正となり、岩手県平泉町の天台宗東北大本山中尊寺の貫主に就任。75歳の時に瀬戸内寂聴氏の出家剃髪をしたことでも有名。社務所では、今でも今東光和尚の色紙が販売されている。我が家にも1枚ある。題は「道」
現存する三重塔では大阪府下唯一 三重塔
初重の蟇股(かえるまた)には色鮮やかな十二支が彫刻されています。
ここ
鐘楼 神馬
千日隔夜宝篋印塔(江戸時代中期 享保十二年 1727年、砂岩) 前かがみになり、念仏をとなえながら歩いたという隔夜僧(かくやそう)が浮彫になってる。
隔夜信仰は、有名なのは奈良の春日大社と長谷寺への千日参詣で、春日に一夜、長谷に一夜、夜を隔てて泊ると言う信仰である。
石碑によると鳥取八幡宮と水間寺の間で隔夜千日参詣が行われたとある。
説法石
由来は近くには書かれていない。
ご詠歌石碑
みなかみは 清き流れの 水間寺 願う心の 底は濁らじ
護摩堂 不動明王 鎮守権現宮
行基大僧正が熊野、蔵王、白山三所権現に勧請し給うたもので水間寺創建時より祀られています。
経蔵 ほていさん
手水舎 客殿
聖観世音菩薩像 聖観音菩薩出現の滝
雨の後で、水流が激しい。
川はこのあと間もなく近木川と合流する。
行基堂への石段 行基堂
弁天堂 薬師堂 行基建立
瑞泉堂 紅葉の瑞泉堂
千本搗(せんぼんつき)餅つき  
水間寺の新年行事で、1月2日、3日に行われる。観音様の出現を祝って餅をつき、御本尊にお供えする。音楽とかけ声に合わせ、若者達が寒風の中、木の棒で突いて行く様子は、溌剌として新年にふさわしい。この後、広場でもち投げが行われる。
千本搗(せんぼんつき)餅つき 
大阪府指定無形文化財である
圧巻は、写真のように搗きあがり前に、全員でタイミングを合わせて持ち上げる。
愛染堂 お夏清十郎の墓
約700年前、水間の豪農楠右衛門の娘、お夏がこの「愛染明王」に祈願し、勅使であった山名清十郎との恋を成就させたといわれ、その縁で「お夏清十郎」の墓がここに建てられている。墓に備え付けられている花立てには田中絹代、林長二郎の名前が刻まれている。映画「お夏清十郎(1936年)」に出演した両名が献じた物。林長二郎はその後改名し長谷川一夫。
石碑 これはなかなか見つかりません 水間公園
誰も居ない
遠足に来た児童達のリュックです。
妊婦が石臼の周りを回ると安産だそうです。
観音様の台が石臼になってる
水間公園

赤い橋がいい雰囲気です。
雪景色   水間公園
1月17日は朝から雪。四国の南海上にある低気圧が発達しながら東に進む影響で、西日本では雪が降り、太平洋側では平野部でも積雪の恐れがあるという気象庁の予報通り、ここ大阪南部でも、めずらしく雪。雪国らしく見える所を探したら(笑)、ここ水間公園がぴったし。左の建物では、カップルが二人だけの銀世界に浸っていた、さっき駐車場であった小さな子供連れの家族が、間もなくここを見つけて走り回るだろう。
今日は大学入試センター試験。受験生を持つ家族は朝から空模様を気にしながら、大変だったろうと思う。それにしてもセンタ−試験の日は、よく雪が降るように思う。−16.1.17 −
水間観音駅(2009年6月1日 水間駅より改称)
水間観音に一番近い水間鉄道の駅である。
水間鉄道は、水間寺への参詣鉄道として建設された。この駅舎は、1998年の2月に国の登録有形文化財に登録された。
水間鉄道553形電車。
現在構内で保存されている旧型車両
ご朱印
度々参拝しているが、朱印帳を持ってたので初めて頂いた
御影(おみえ)
お守りとして頂ける
聖観音(絶対秘仏)のお姿?

三重塔の十二支の彫刻


塔の4面にある。これは本堂に向いてる方向。
真ん中が「子」で時計回りになっています。子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥 と続く。
今度お詣りしたときに、じっくり確認してください。



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